短編アニメでオリジナルアニメーションなアニメ映画ランキング 5

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の短編アニメでオリジナルアニメーションな成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2024年10月04日の時点で一番の短編アニメでオリジナルアニメーションなアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

67.4 1 短編アニメでオリジナルアニメーションなアニメランキング1位
詩季織々(アニメ映画)

2018年8月4日
★★★★☆ 3.5 (64)
287人が棚に入れました
【陽だまりの朝食】北京で働く青年シャオミンは、ふと故郷・湖南省での日々を思い出す。祖母と過ごした田舎での暮らし、通学路で感じた恋の気配や学校での出来事...子供時代の思い出の傍には、いつも温かい、心のこもったビーフンの懐かしい味があった。そんな中、シャオミンの祖母が体調を崩したとの電話が入る。【小さなファッションショー】広州の姉妹、人気モデルのイリンと専門学校生のルル。幼くして両親を亡くした2人は、共に助け合いながら仲良く一緒に暮らしていた。しかし、公私ともに様々な事がうまくいかなくなってきたイリンはついルルに八つ当たりしてしまい、2人の間には溝ができ、大喧嘩をしてしまう。【上海恋】1990 年代の上海。石庫門(せきこもん)に住むリモは、幼馴染のシャオユに淡い想いを抱きながら、いつも一緒に過ごしていた。しかし、ある事がきっかけとなり、リモは石庫門から出ていき、お互いの距離と気持ちは離れてしまう。そして現代、社会人になったリモは、引っ越しの荷物の中に、持っているはずのないシャオユとの思い出の品を見つけるのだった。

声優・キャラクター
『陽だまりの朝食』坂泰斗、伊瀬茉莉也、『小さなファッションショー』寿美菜子、白石晴香、安元洋貴、『上海恋』大塚剛央、長谷川育美

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

全然観に来てる人が少なくて嘆かわしい!!!これは正しく2010年代版『秒速』ですよ!!!

新海誠監督の制作拠点としてもお馴染みのコミックスウェーブフィルムの新作
新海作品に強い影響を受けた新世代スタッフを中心に、中国のハオライナーズが「中国の都市を舞台に、中国の衣・食・住・行(行は交通)といった文化をテーマにした『秒速』みたいなのを作りたい!」と実に10年も前に持ちかけた話がキッカケとなった短篇3部作です




~陽だまりの朝食~
雨の降る北京を足早に行く男性、シャオミン
彼は喧騒とした都会の朝の中で、ふと故郷の朝の思い出を蘇らす
幼少期の好物であった三鮮米粉(さんせんビーフン)を祖母と食べた日々
そして淡い青春の日の隣にも三鮮米粉はあった
いま彼の目の前にあるのは、チェーン店で量産された米粉だ
もう思い出の味を口にすることは無いのか…そう思った矢先、1本の電話が入る…


~小さなファションショー~
中国第3の都市、広州は世界中のアパレルメーカーが拠点を置く現代のシルクロード
そんな広州で一流ファッションモデルとして働く女性、イリンは服飾の専門学校に通う実の妹のルルと二人暮らしをしていた
順風満帆かに見えたイリンの人生だったが、モデルとしての人気にも陰りが見えてきたことに焦りを感じ、自分を追い込んでしまう
やがてやるせなさの矛先は妹のルルに向けられ、イリンとルルは喧嘩してしまう
仲直りのキッカケを掴めぬまま、イリンはモデル引退をマネージャーに切り出すのだが、マネージャーからは1枚のメモが託される…


~上海恋~
90年代、上海の石庫門(せきこもん)と呼ばれるポピュラーな集合住宅で青春を過ごしたリモ、シャオユ、パンの3人
リモ青年は建築設計士となって上海に戻ってきたが、仕事は上手くいかず憤りを感じていた
そんな最中、男友達パンが引越しを手伝ってくれていると1本のカセットテープが発見される
それは淡い想いを抱いた幼馴染、シャオユとの交換メッセージを送りあったテープだった…
なぜリモはテープをシャオユに返さなかったのか?
なぜリモとシャオユは離れ離れにならなければいけなかったのか?
全てを思い出す為に、リモはテープを再生出来るラジカセを探し始める




まず率直に今作、『秒速5センチメートル』『言の葉の庭』『君の名は。』といった新海作品が好きな人に是非観ていただきたいです


美麗な美術や作画は言うまでもありませんが、今作が描いているのはSFでもファンタジーでも無く、中国の等身大の日常です

中学校の制服がジャージだ、とか
蕎麦でも饂飩でもなく米粉が朝食だ、とか
日本で言うところの団地や長屋に相当する石庫門の作り、とか
色んなものが“あの『君の名は。』クオリティ”で丁寧に描かれつつも、オイラの様な日本人にはとても新鮮な光景に映るんです


ところが今作のストーリーの根幹で、“国や文化の違いがあっても人の青春は新海作品で描かれているモノと同じなんだ”という新海作品との共通点に辿り着くんです


新海作品と違うアプローチをしながらも、新海作品と同じ着地点に辿り着く
こんなに美しく、斬新で、面白い映画は今までにありませんでしたよ
文字通り、10年前では思いつかなかったであろう、2010年代版『秒速』ですねこりゃ


にも関わらず、プロモーションが上手くないのか東京都でも封切り時の公開館数は僅か5館
大作サマームービー真っ盛りの季節ということもあって、上映回数も来客数もまばら…


おかしい!
こんなに新鮮な作品を、今観ないで何時観るのか!?
けみかけは『詩季織々』を応援していきたいと思います
鑑賞料金は一律1300円の特別興行でお得
どうせ後からBDを後出しするんでしょうけど、鑑賞チケット提示で本編DVDも買えます(買いましたw)


個人的に、今後の日本のアニメ業界は“日本のアニメ制作の技術を海外の顧客や出資者に買ってもらう時代”が来てると思ってます
もう日本のヲタクの財布をアテにする時代は終わりました
そういう意味でもハオライナーズ、ビリビリ動画、NETFLIXが配給に協力している今作は新時代への回答を既に提示してると言えるでしょう


その一方で、エンドクレジットを観れば純粋な日本人のスタッフが制作現場の中心を担っていることがよくわかります


誰にでも出来るわけではない
日本人だからこそ作れるアニメを、世界の人にお金を払って観てもらう時代の到来と言えます
あなたも今作を鑑賞してみて、時代の先駆者になってみるのは如何でしょうか?

投稿 : 2024/09/28
♥ : 20

えたんだーる さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

いち、にの、しゃんはい!(…って、ダジャレかよ!)

(しーん…。)

と、では気を取り直して。中国の主要都市(北京/広州/上海)あるいはそこに住む主人公の出身地が舞台の3つのストーリー(陽だまりの朝食/小さなファッションショー/上海恋)がまとまった、オムニバス形式の日中合作劇場版アニメ作品です。

ブラジルから帰国する際に、飛行機で観られる映画のラインナップにこれが入ってました。なんとラッキーな(笑)。

なお、声優の評価は日本語版のものです。中国語版の評価を付けられるほど中国語は知らんし中国語版は観とらん(笑)。

『陽だまりの朝食』は地方出身者(湖南省)で北京で働くシャオミンが主人公。子供の頃から好きだった三鮮米粉(さんせんびーふん)やそれを出していたお店にまつわる思い出を振り返るお話です。

『小さなファッションショー』は広州に一緒に住む姉妹が主人公。姉のイリンはファッションモデル、妹のルルは服飾の勉強をしている学生です。ストーリーは詳しく書きませんけど、トップモデルで有り続けるのは大変なんですねぇ。

『上海恋』は思春期のちょっとしたすれ違いから道を違えてしまう幼馴染(リモ/シャオユ)の淡い恋のストーリー。物語の背景として再開発が進み、あるいは取り残される地域もある上海の市街の様子も描かれます。

中国人の監督作品もあるのですが日本人が美術監督や作画監督をやっていたり劇場版ということもあってちゃんと作画のリソースがつぎ込めているのか、作画的な違和感は感じませんでした。

何も考えないで評価付けたら、意外と高得点。ちゃんと面白かったし、普通に劇場に掛けて良い作品だったと思いますよ。いや、私は飛行機で観たのでお金払ってませんけど(笑)。

クレジットの後の「特別映像」の舞台はたぶん上海浦東国際空港ですかね。よう、知らんけど。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 31

むらさきたましい さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

等身大の物語でした。面白いです

「君の名は」の製作スタッフによる中国を舞台とした3篇のショートストーリーです。

正直、期待以上でした。

ビーフンの飛び跳ねる汁に作画の凄さを感じ、しっかりしているようで脆い姉と、頼りなさげに見えるけれど姉の背中を押すことのできる妹の物語にしみじみすことができました。

そして白眉は3作目の中国版「月がきれい」の「上海恋」
中学時代の若さゆえの強がりが招くすれ違いの結果は。。

カセットテープの形をしたパンフレットに解説があった小雨のメッセージは、涙物です。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 21

61.5 2 短編アニメでオリジナルアニメーションなアニメランキング2位
センコロール(アニメ映画)

2009年8月22日
★★★★☆ 3.6 (143)
733人が棚に入れました
奇妙な生物「センコ」を飼う少年・テツと、同じような生物を飼う少年・シュウとの間でモンスター同士の戦いが起こる。テツの秘密を知った同級生の少女・ユキはその戦いに巻き込まれる。

声優・キャラクター
花澤香菜、下野紘、木村良平、森谷里美

CountZero さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

絶妙なキモかわ具合がセンスいいんです。

宇木敦哉さんの個人制作作品です。

私は宇木さんのイラストが大好きなので(ミクのイラストもかわいいのでサムネイルに使わせていただいてます)それだけで満足なんですけど、それではレヴューにならないので少しおすすめポイントをご紹介します。

まず短編なので、最初から最後まで多くの情報は与えれませんが、いかにも日本人クリエイターらしい感性で、キモかわいい怪獣が出てきます。
その怪獣を使って他の怪獣とバトルというのが、ざっくりとした流れですが、そんな非常識かつ非日常な世界観も、宇木さんによるちょっと緩めなラインの作画で描かれると、なんか自然です。
展開のテンポは小気味よく、それに合わせて分かってくるストーリーの全体像の様子もすごく自然で、若き監督の素晴らしい手腕が見え隠れします。

そして、何と言っても主題歌をボカロコンポーザーとして超有名な、あにこれ的には化物語のED曲で有名なsupercellのryoさんが担当しています。
この最高なコラボはお勧めです。
センコロールのED曲の「LOVE&ROLL」は化物語の「君の知らない物語」のカップリング曲となっていますが、この曲はとてもキャッチーでカッコかわいいです。

ジャパニーズクリエイターのレベルの高さを感じるこの作品は、短編好きにはもちろんですが、センスの良い作品を探している方にもお勧めです。

そう言えば「センコロール2」の予定もあるみたいなんですけど、いつになるのかなあ?
のんびり楽しみにしたいと思います。


【2014.4.1 追記!】

来たよ!来たよ!
センコロール2の公開予告が!
続編を待つ事何年?
宇木監督焦らしすぎ〜。
ようやく今年の夏に公開するようです。
公式サイトで予告PVを観ましたが、新キャラいろいろ出てましたね。
もちろん音楽も引き続きsupercellのryoさん!
サイト観るだけでも相変わらずのセンスの良さがびしびしです。
あ〜もうっっ楽しみすぎです(笑)

まだセンコ1観てないなら、すぐ観ましょ。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 22

raharu さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

センスの塊のような作品!2にも期待してます♪

謎の白い生物のセンコと脱力系主人公テツ、
そして2人?の秘密を知ってしまったユキの
学園系多少バトルもあるよアニメです。

作画は現在「つり球」でもおなじみの宇木敦哉さんですね。
きっとキャラをみてもらえればあぁー確かに。
と思うのではないでしょうか?

そして音楽はsupercellで化物語のED「君の知らない物語」の
カップリングで入っていた「LOVE & ROLL」です!
いま考えるとこのシングル最高の2曲が入ってるますね。
「君の知らない物語」しか聞いたことない方はぜひこちらも聞いてほしいです。

作品も30分とショートムービーの短さなので
気軽に見れると思います。
敵デザインなんかはガイナックスを彷彿とさせますが、個人的に大好きです。

作画、音楽、そしてストーリーが短いけどうまくまとめられています。
センスがいっぱい詰まった良作だと思いますので、是非お勧めいたします!

投稿 : 2024/09/28
♥ : 7

sunspot29 さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

センコかわいい

謎の怪物を操るテツと、ユキちゃんの物語です。

センコがとにかくかわいいです。操りたいです。
宇木さんが全て作画しています。作画素晴らしいです。きれいです。
戦闘シーン燃えます。武器がマニアックです。
最後のユキちゃんがボコるシーンも好きです。

ストーリーは謎だらけです。
なんかかわいい変身する生き物と光学迷彩もった生き物とワープができるおっきい生き物ってことはわかるのでこの段階ではじゅうぶんな気はします。
怪物の出所や、なぜこの生き物がいるのかとか、細かい説明はすっとばしています。
まとまってはいますが、これからまだ何か起こりそうなところで終わってしまいます。

なので2がまちどおしいです。すごく楽しみです。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 1

65.9 3 短編アニメでオリジナルアニメーションなアニメランキング3位
ちいさな英雄 ―カニとタマゴと透明人間―(アニメ映画)

2018年8月24日
★★★★☆ 3.5 (28)
94人が棚に入れました
兄と弟の勇気、母と子の絆、そして、たったひとりの闘い。小さな涙と優しさは、3つの物語を通して、やがて大きな強さとなっていく――。

声優・キャラクター
オダギリジョー、尾野真千子、田中泯

67.2 4 短編アニメでオリジナルアニメーションなアニメランキング4位
リトルウィッチアカデミア(アニメ映画)

2013年3月2日
★★★★☆ 3.9 (286)
1449人が棚に入れました
幼い頃に見た魔法ショーで魔法の魅力に取り憑かれ、ヨーロッパの魔女育成名門校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学したアッコ。大きな期待とは裏腹に日々の授業は意外と退屈。保守的な魔法界の雰囲気を打ち破り、魔法に夢を取り戻そうと張り切るアッコだが、周囲の目は冷ややかで授業でも空回りの連続。唯一の味方はルームメイトで親友のロッテとスーシィの2人だけ。 そんなある日、学校でとんでもないハプニングが発生。思いがけず事件解決の鍵を握ってしまったアッコは、ロッテ、スーシィ達と共に学校崩壊の危機に立ち向かう!

声優・キャラクター
潘めぐみ、折笠富美子、村瀬迪与、日笠陽子

ルル さんの感想・評価

★★★★★ 4.6

シャイニィィィ!ーーアルク!!!

『子供の頃に「魔女シャイニィ・シャリオ」のShowを観て憧れを抱いた日本人の「篝 敦子(カガリ アツコ)・通称アッコ」が、魔女育成学校「ルーナノヴァ魔法学校」に入学し、憧れのシャリオのような魔女になることを目指す』という物語。


日本でも海外でもかなり評判の良い「TV版 リトルウィッチアカデミア」が観たくて、この度リトアカシリーズに遅ればせながら参戦。という事で、まず予備知識として、2013年にアニメミライ(*1)で発表されたこの25分間の作品を観てみました。内容は、「古代の迷宮の上に建てられた塔を上階から階段で下って行き、各フロアにある宝物を取ってくる。ただし、各フロアには野生のモンスターがいて、塔を下れば下るほど野生のモンスターが強くなる一方、宝物もレアになっていく」という実践訓練の模様です。


評判通りの面白さでした。ホウキに乗っての滑空するシーンやバトルなどは、疾走感や迫力があって圧巻でした。背中がゾクゾクしましたよ。そうなると私も疾走モードで止まりません。この作品を観終わった後、2015年に発表された約55分の劇場版「リトルウィッチアカデミア 魔法仕掛けのパレード」を観て、そしてTV版という一気の流れでした。


魔法学校の生徒達は、それぞれ3人でチームを組まされて寮で寝食を共します。主人公のアッコは場合は、「アッコ・ロッテ・スーシィ」の3人です。この設定のおかけで、アッコの行動の大部分はチーム行動で占められ、ほぼ誰かと会話をしている状態が保たれます。ですから会話が楽しくてずっと観ていても飽きないんですよね。なかなかどうして素晴らしい設定だと思いました。


観てもらうと直感的に分かると思いますが、演出としてキャラクターの動きがちょっとだけディズニーっぽい動きをします。予備動作や誇張動作などですが、作品の内容が「魔女」ですから、これらの演出は作品的にはマッチしているのではないかと思いました。当然、製作サイドも意図してやっているのでしょうね。アニメーターが楽しんで作ってる感じが伝わってきました。


ちなみに劇場版の内容は、「アッコ・ロッテ・スーシィの3人が学校で問題を起こし、「学校の近くの街で毎年開催される魔女パレードを成功させよ」という罰が言い渡される。そして3人は、魔女の素晴らしさを街の人に知ってもうために自分達で計画を立てて奔走。そしていよいよパレード当日を迎えるのだが・・・」という物語です。


この作品や劇場版を観なくても、いきなりTV版から観ても大丈夫です。TV版は完全新作ですから十分楽しめます。観始めるには敷居は低い方だと思います。あっ それから、どこにレビューを書こうか迷ったのですが、一番最初にこのシリーズの作品が発表されたここにしました。という事で、私は劇場版の方にもTV版の方にもレビューは書きませんが、どちらも面白いのでお勧めですよ。是非、そちらにレビューを書いている方の意見も参考にしてみて下さい。


(*1)アニメミライとは、2010年~2014年まで行われた若手アニメ―ター育成のプロジェクト。現在は、「あにめたまご」と名称を変更。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 37

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

『魔法使い』でも『魔法少女』でもなく10割が『魔女っ子』で出来ています(キリッ 最低限の言葉で説明するならば「かわゅい」、「微グロ」、そして「作画スゲェ!」の3つ

今年度のアニメミライはヲタ向けに振っていると散々言ってきましたが、今作はまさにそれの典型であり本当の意味でコアなヲタが狂喜乱舞しそうな内容の全く持って偏った作品であることを先にお詫びしておきましょうw
つまりオイラ向けです!w


最低限の言葉で説明するならば「かわゅい」、「微グロ」、そして「作画スゲェ!」の3つ
これだけでも十分じゃないかなってくらい軽快な作品ですw


幼い頃に魔法ショーで見た魔法界のヒロイン『シャイニィ・シャリオ』
その魔女にそぐわぬ派手な外見と大袈裟な魔法の数々に「いつか自分もシャリオのように」と憧れた少女『アッコ』
やがて月日は経ち、理想と現実のギャップに四苦八苦し、劣等生とからかわれながらも仲間達との魔法学校での日々を一生懸命に過ごすアッコ
ある日のこと、ダンジョン探求の実地授業で危険なドラゴンが暴れ出す事件が起きる
ドラゴンの暴走から学校を守るべく、アッコと仲間達は奮闘する・・・


まずこまけぇことを言ってもしょうがない
ようつべで“公式に無料配信されてます”のでまずご自分の目でお確かめ下さい


https://www.youtube.com/watch?v=RBlqxEIJ_Cg


アニメミライ関連作品はほとんどの場合は限られたカタチでしか公開されないが、プロジェクト終了後に作品の権利は制作会社に返却されるはず
にも関わらず、これまでプロジェクトの作品はほんのわずかな数量しかソフト化されず現在では入手困難なものばかり;
今作のように無料配信されるのは大変に喜ばしいことです
今のうちに目に焼き付けておかねば、次はいつ観れるのかワカラン!w


さて、今作の監督についたのは天才アニメタ、吉成兄弟の弟である吉成曜
作ヲタならその名を知らぬであろう名アニメタでありまして、古くはテレビシリーズ『エヴァンゲリオン』の戦闘シーンの大半を
特に12話で陸上競技のように疾走する三機のエヴァは有名
近年だとやはり『グレンラガン』とか『パンスト』が記憶に残りますね
そんなスーパーアニメタの氏が遂に監督を務めることとなり、業界各所や作ヲタは歓喜に湧きました


『パンスト』でも氏が愛するカートゥーンアニメーションの要素が持ち込まれていましたが、今作は自身の監督ということで自らキャラクターをデザイン
やはりどこか70~80年代の海外アニメ作品の雰囲気を匂わせるモノで、ダークグレイッシュな色調、陰影のハッキリしたベタ塗りな色使い、大きな白目など
『フリクリ』や『トップ2』に似た要素ですよねw
これらは昨今の美少女系作品の傾向とは真逆のベクトルを向いてるのが面白いところです



そんな氏の可愛らしいキャラが、とにかく所狭しと動きまくる
細かい芝居はモチロン、魔法を使うってことで光や炎などエフェクト類もホンマ丁寧
魔法バトルの迫力はむしろスクリーンで観た方が痛感しますかな?
作画に関しちゃ言うこと無しの100点満点
メチャクチャすげぇっすよ!


個人的に推したいポイントは主人公の友人スーシィやライバル役となるダイアナさんといった濃ゅいサブキャラクターの可愛さが異常なところw
微グロな場面もあるので決して子供向けではないのですが、そこだけ割り切れば、、、というか前述の通り「ヲタ向け」に振り切ってる作品なのでご視聴の際は覚悟を決める必要アリです^q^

投稿 : 2024/09/28
♥ : 32

変態ほむらさん さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

久々に純粋に楽しめるアニメ作品

最近のアニメの傾向は萌え要素が強いアニメや、鬱ぽい展開のアニメが多く昔のアニメのようにワクワクするような作品は少ないように思える。しかし、「リトル・ウィッチ・アカデミア」をスクリーンで観た時久々に胸が高鳴るようなワクワクする展開に目がスクリーンに釘付けになった。また同時に上映された他のアニメミライの作品もどれもクオリティーが高く来年のアニメミライにも期待したい。

ちょっと残念なのはアニメミライのBlu-rayがACEと通販でしか販売しなかったため、入手しにくかったが、リトル・ウィッチ・アカデミアは単品でクッスマの通販で現在買えるため、未視聴の方はぜひ観て欲しい1作です。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 10

52.8 5 短編アニメでオリジナルアニメーションなアニメランキング5位
台風のノルダ(アニメ映画)

2015年6月5日
★★★☆☆ 3.0 (125)
387人が棚に入れました
スタジオコロリドの作品。


その少女は、台風にのってやって来た。

僕たちに「本当に大切なこと」を教えてくれた、不思議な少女との一夜の物語。

舞台はとある離島、文化祭前日の中学校。

幼いころからずっと続けていた野球をやめたことがきっかけで親友の西条とケンカした東は、突如現れた赤い目をした不思議な少女ノルダと出会う。

「“地の渦”と“空の渦”と“私”が一つに繋がれたとき、この星は生まれ変わる…」。

その頃、観測史上最大級の台風が学校を襲おうしていた──。

声優・キャラクター
野村周平、金子大地、清原果耶

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

間違いなく2015年を代表する、そして今後語り継がれるであろう【迷作】ジブリの血は今もココに生きていることの証明

スタジオコロリドの最新作で約30分の短編
観に行く前に『サイコパス』とか『ラブライブ』とか『ガルパン』とか劇場に観に行く人は沢山いるかもしないけど、コロリド観に行くのは“ガチヲタ”だけですねって話をしました
観客少ねー(笑)
テレビCMまで打ったのに!


監督は若くしてスタジオジブリのアニメタを経験するもコロリドに加わる為ジブリを離れた新井陽次郎
キャラデザと作監は学生時代から作品を発表し続け、その才能を注目されている石田祐康
奇しくも2年前にオイラが手放しで絶賛した短編映画『陽なたのアオシグレ』の監督と作監の立場が入れ替わったカタチ
コロリドが誇る二人の若き天才が再びタッグを組むこととなったわけです


舞台は本土と橋で繋がれた小さな離島
文化祭の準備が進められる中学校で親友同士の東シュウイチと西条ケンタは東が野球部を辞めるという件をキッカケに揉み合いの大喧嘩をしてしまう
気不味さから孤立しようとする東だったが、観測史上最大の台風が迫っているという空をふと見上げると、なんと高圧線の上に立ち吹き荒れる空を仰いでいる一人の少女の姿を目撃してしまう・・・


30分という短い尺の中に、一人の少女の謎を巡るスペクタクルが繰り広げられる本作
内容自体は少々詰め込みすぎている感が否めませんが、最も注目したいポイントはその演出
元ジブリということもあってか、新井監督が手掛ける画面は初めから“ジブリっぽさ”を意識しており、コンテや設定には堂々と「山田君やかぐや姫のように」などの具体的な指示が書いてあります


序盤の慌しく進められる文化祭の準備、揉み合いの喧嘩とそれを取り巻くクラスメイトなど大量の登場人物が画面の中でひしめき合い、所狭しと動き続ける様はまさにジブリ映画の作画


文化祭ということで色とりどりに飾られた校舎、豪雨に荒れる島の自然、終盤鍵を握る旧体育館の朽ち果て方、CGが駆使された雲など背景も見どころ


声優未経験な若手俳優をメインキャストに起用しているのもジブリっぽさ(日常っぽさ)を出す為の一端でしょう


それに詰め込みすぎなストーリーも裏を返せば近年「もっとファンタジー色が欲しい」と叫ばれてきたジブリへの声に応えるかのようです
惜しくもジブリ自体は長編映画制作から撤退してしまったわけですが、その想いや技術は新井監督を通していまココに、コロリドの中に甦ったというわけです
ジブリみたいな映画を作れる会社はあるんだ!ということの証明、それもこんな若いスタッフの手で、ですよ


今後も新井陽次郎、石田祐康、スタジオコロリドからは目が離せませんね
彼らこそ【ポスト宮崎駿】【ポスト高畑勲】なのかもしれません

投稿 : 2024/09/28
♥ : 16

beatle さんの感想・評価

★★★★★ 5.0

26分縛りでジブリっぽい作品を作った結果

割と面白かったです。

なんか終わりっぽい?ってシークバー見るとマジで26分ぐらいで終わりみたいで焦りました。

いろいろ詰め込んでますけど、これで26分ならまぁまぁ楽しめたのかもしれません。しかしながら、余りにも尺が短過ぎるので、言葉一つ一つに至るまでの過程の描写を端折り過ぎており、感動の安売りという感じが否めません。

が。決して悪くない。設定は悪くないのです。むしろ好みなのであります。(ToHeartネタで分かる一同爆笑)
これを1クールでやったらイリヤの空をライトにしたような感じでとっても良いかもって思いました。

ところどころホモネタに走ったりMAD素材を狙っているのかネタパーツが多いのもご愛嬌。いろいろと詰め込んでますが、アレですね。忙しい人向けのアニメです。つまり社会人が荒んだ心を癒す郷愁を想い起こすサプリメントと考えられます。現代社会に生きる社会人という名の闘士には、たまにはこういう成分も補給しないと病んでしまうのであります。

声優がちょっと目に余るって方もいましたが、僕としてはむしろコレで良かったと思います。こういうのでいいんだよ、こういうので。「諦めるな!」という主人公の声がかなり聞き取りづらかったですが、中学生っぽさが出て逆に良いなって思いました。

ぶっちゃけ声とかどうでもいいからね。萌え豚の僕でも近年の声優豚の鳴き声は目に余ります。声優とかどうでもいいじゃねーかっつーの。しかも近年雑誌に声優の顔写真が出てグラビア飾ったりしてるし。そういうのじゃねーだろうがって思います。裏方なんだから裏方を支えてどうぞ、なのです。声優にビジュアルを求める奴は正直いらっときます。顔の良い女はどんな職業についても大抵どうにかなるんだから、顔の整ってない女にこそ声優をやらせるべきなのだと思うのです。顔の整ってない女の方がもっと良い声出るんじゃないかと思うのです。むしろブスにこそ活躍出来る現場をサブカル界は与えるべき。声とかテキトーでいいんだよ。テキトーで。違いなんてほとんど無いんだから。格好良い声、可愛い声に慣れ過ぎてナチュラルな声の良さを理解しない奴の声のデカさはデカイことこの上無い。
味の濃い食べ物ばっかり食べまくったせいで舌がイカれて素朴な味わいを感じる事ができねーんじゃないかと。

まぁ学園祭の雰囲気も世界観も秋山混じりなのでつまりはそういう事なのでしょうが、良いのです。

もっとこういうのを作って欲しいです。実験作や意欲作だというスタンスを踏まえた上での評価になります。百円レンタルで借りれそうな多忙なサラリーマンにお勧めです。EGFマダーの瑞っ子はこれでも観て正気を保ち続けましょう。

こういうあっさりな作品ってありそうで無かったので新鮮で良かったです。
是非このまま挑み続けて頂きたい。

投稿 : 2024/09/28
♥ : 3
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